「玉造幼稚園見学会」に参加しました。

7月11日、上條・福島都市設計事務所が設計した「玉造幼稚園」の見学会に参加しました。

玉造幼稚園は千葉県成田市にあり、森や古墳に囲まれた敷地で、閉じながら開くことを両立させるようにアーチが連続する回廊をリング状に配置している幼保連携型認定こども園です。

駐車場から幼稚園へ向かう階段は元々この場所に合った森の木をそのまま使い、森の中へ入っていくような感覚になれるランドスケープデザインとなっています。また、スロープと階段の距離をうまく調整し子供がスロープを走って親が階段を使った時に、合流地点でちょうどまた出会えるように工夫されていました。

園庭は2つあり、1つが大きいメインの園庭でもう1つが日中は木の陰になっていて少し涼しい小さめの園庭になっています。これは大きい子たちが大きい園庭を使っている際に小さい子が遊ぶのが難しくなってしまう事や暑さ対策など様々な理由で使い分けができるように工夫して作られていました。建物外は自然を感じてもらうために平らな場所が少なく自然とともに成長していくのを感じられる環境となっていました。

幼稚園内の真ん中には吹き抜けの空間が広がっていました。この空間は2階の廊下を吊っているため柱がなく子どもも安心して走り回れる空間となっていると感じました。天井には丸い天窓が配置されていて電気をつけなくてもとても明るく気持ちのい良い空間となっていました。

建物の内部から屋外空間までのすべてが子どもがより良い環境で成長できることを考えて設計されていて、とても刺激を受けました。
見学会の最後には幼稚園の給食をご馳走になり園長さんや上條さんと楽しいお話をさせてもらいました。

子どもが実際に幼稚園で過ごしているのを間近で見ながら設計者の意図などを聞くことができてとても良い経験になりました。
井本先生、上條さん、玉造幼稚園関係者の皆様、この度は貴重な機会を設けてくださりありがとうございました。