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2020-12-14

岩手での現地調査

こんにちは。学部4年の佐藤祐有暉と松本佑介です。

12月、感染症対策に留意しながら、井本先生、佐藤、松本で岩手県を訪問しました。

佐藤は、研究対象地である箱崎・両石の2地区の視察を行いました。今回の視察では、航空写真や地図を見るだけでは把握できない山の中の避難道、宅地から見た海岸の景観に着目しました。

両地区の景観を比較すると、防潮堤の高さにより、両石地区においては宅地から海が見えるものの、箱崎地区においては見えないということがわかりました。これは、各地区の復興計画と関連させて考えることで、地形の特徴や過去の被害状況が影響していると捉えることができました。

宅地から海を眺める(釜石市箱崎地区)
宅地から海を眺める(釜石市両石地区)

また、復興会議において出された住民の要望がどのように反映されているか、また、それらの特徴を部分的に確認しました。

このように今回の視察を行ったことで、研究の再考察を行うことができ、非常に有意義なものとなりました。

松本は災害公営住宅を巡りました。実際に現地を訪れ、災害公営住宅の立地する周辺環境や道のりを体感するためです。

訪れたのは釜石市、大船渡市の管理する災害公営住宅です。全てではありませんが、8割ほどは訪れることができたのではないかと思います。

沿岸部の集落へ訪れる際には、曲がりくねった細い道を進むこともありました。曲がりくねっているため地図で見るイメージよりも距離があり、遠いなあと感じることもありましたが、道中で見える海や山がとても綺麗で、この自然とともにある生活に大きな魅力を感じました。沿岸部ということもあり堤防の整備が進められたエリアも多く、風景にも大きな変化があったのだろうと感じました。 市街地では車通りや商業施設も多くなり、利便性の高さがうかがえました。住まいから商業施設までの距離や所要時間を体感する事ができ、生活圏をイメージすることができました。

釜石市災害公営住宅
大船渡市災害公営住宅

自身の研究では災害公営住宅の立地分類が重要なため、今回の訪問で得られた現地の感覚は非常に有益なものとなりました。エリアによって周辺環境が大きく異なっていることや移動のしやすさの違い、風景の特徴などを把握する事ができ、研究に役立てることができました。

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