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2023-08-29

山形県山形市での調査

こんにちは。修士2年の神谷です。8月20から約1週間、修士設計の敷地調査及び文献調査を行いました。2度目となる今回の調査では対象地である飯田・成沢地区の歴史や都市の構造について調査しました。

前回は飯田地区の空き家の実態を調査しましたが、今回は視野を広げて飯田地区と成沢地区の歴史や街の軸について調査しました。

成沢地区は、成沢城跡のふもとに形成された昔ながらの街並みが残る地区です。天然の堀となっていた鳴沢川が流れる通りは街の軸として大きな役割を担っていましたが、国道が開通するとその軸が移動し、街の重心が移動したという興味深い経緯をもつ街でした。昔の名残と思われる水路や小路も残っており、風情を感じる街並みが印象的でした。

天然堀が残る街並み
入り組んだ小路

また、この飯田・成沢地区は歴史的に重要な史跡や社寺を多く有しており、成沢城跡をはじめ、城の護衛にあたる飯田舘跡、国指定重要文化財の石鳥居を持つ八幡神社などがあります。しかし、成沢城跡や飯田舘跡は管理が行き届いておらず、ソフトの面も検討が必要だと感じました。こういった歴史的要素は地域の歴史や構造を紐解く重要な要素であると考え、これらについても扱っていければと思います。

成沢城跡
飯田舘跡
国指定重要文化財である八幡神社の石鳥居

今回の調査では、街の骨格となる軸や歴史についての知見を得ることができ、またそれによって街の解像度が上がり、研究の視野が広がったと感じています。今後も調査を進め、敷地やプログラムを定めていければと思います。

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