展示会「レジリエント・ライフ:強制撤去からの帰還と再建」
2025年3月2日から3月23日まで、東京工芸大学6号館にて、展示会「レジリエント・ライフ:強制撤去からの帰還と再建」を開催しました!
人類学やメディアアート、政治学の観点を交えながら、ケニアで起こった出来事を多角的に表現する本企画。展示は「Materiality of Lives」と「Rebuilding Home and Dignity」の2部構成で、私たちは「Materiality of Lives」を前:日本大学井本研究室の学生とともに制作しました。
「Materiality of Lives」では、スラムでの生活の実態をモノの展示を通して表現し、「Rebuilding Home and Dignity」では、インタビューやパノラマバーチャルツアーを用いた映像空間展示が行われました。
2024年10月に始動したこのプロジェクトでは、マテリアルの実測、展示物と会場のデータ化(3D・2D・アートワーク等)、展示方法の検討、施工、解体までを一貫して行いました。スラムや海外、展示に興味を持つ学生が集まり、それぞれの視点から、ばらばらなマテリアルをどのように解釈し、空間として構成するかを試行錯誤しました。単なる建築構造としてではなく、マテリアルそのものが持つ意味を探ることで、スラムやインフォーマル社会の実情についての理解を深めるとともに、学んできた建築の知識を実践的に活かすことができました。また、異なるバックグラウンドを持つ日本大学の学生や、写真・施工関係者との交流を通じて、多様な表現方法や解釈を知る機会にもなりました。
プロジェクトメンバーの野口靖さん、椎名若菜さん、キティンジ・キニュアさん、そして井本先生のもと、「Materiality of Lives」の一員として、活動してきた半年間。表現の可能性を探りながら、実際に手を動かして空間をつくる、とても充実した時間を過ごすことができました!
プロジェクトメンバーの皆さんをはじめ、スチル撮影や施工の過程でお世話になった方々、手伝いに来てくれた学生の皆さん、そしてご来場いただいた皆さん、ありがとうございました!